リフォーム団体登録制度、3団体の意気込み

2014年9月、住宅リフォーム事業者団体登録制度が創設された。住宅リフォーム事業の健全な発達と消費者が安心してリフォームを行うことができる環境整備を図るため、要件を満たす住宅リフォーム事業者団体を国が登録・公表するものだ。住宅リフォーム市場の大半を占めるとされるインフィルリフォームに関わりの深い住宅部品関連団体は、同制度への登録を目指し、活動を続ける。一般社団法人ベターライフリフォーム協会(略称、BLR)と一般社団法人住生活リフォーム推進協会(略称、HORP)、事業者団体登録第1号となった一般社団法人マンション計画修繕施工協会(略称、MKS)――、3団体の意気込みを聞いた。

法令順守を徹底呼び掛け

(一般社団法人マンション計画修繕施工協会・坂倉徹会長)

当協会は、マンションの大規模修繕工事の施工を行う全国の中小規模の専業工事業者約140社で組織する唯一の業界団体で、2008年12月に設立した。有資格者の育成や瑕疵保険、研修会、各種セミナーなどを通じて、会員会社のレベルアップを図るとともに、管理組合が安心して修繕工事を発注できる環境の醸成に取り組んでいる。

14年9月19日、国土交通省の住宅リフォーム事業者団体登録制度の第1号となった。同制度への登録が、当協会に所属する工事業者に対する一般生活者への信頼の証になればいい。今後は、協会の活動を通じて、MKSという団体の存在を一般生活者にPRしていく必要がある。

登録団体となったことで、国の強力なバックアップが感じられるようになった。初めて開催するフォトコンテストは、最優秀賞に国土交通大臣賞をもらうことができた。これは、国が全面的に当協会を後押しするという意思表示と受け取った。

施工業界では深刻な人材不足問題がある。現場責任者への評価制度、女性も活躍しやすい職場環境づくり、施工者の社会保険未加入問題の改善など、会員企業に対しては法令順守の徹底を呼び掛けている。同じ方向性を持った専業工事業者と共に活動したい。

戸建住宅リフォームは、マンションリフォームとは異なる悩みがあると思う。同じ住宅業界で事業を営む者同士、国の意向に沿いながら一緒に発展、成長し、住宅リフォーム市場を盛り上げていきたい。

2015年01月01日付4面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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