【まちづくり月間特集2021】アルコガーデン羽生岩瀬=コンパクトシティ内の分譲住宅開発、「歩いて楽しめるまち」目指す

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住宅生産振興財団(東京都港区、竹中宣雄理事長)は、埼玉県羽生市内で開発中の全84区画の戸建住宅分譲地「アルコガーデン羽生岩瀬」のまちなみづくりをコーディネートした。1区画あたり150平方メートル以上という敷地面積を確保し、住民同士の交流を促す居住者専用の散歩道(フットパス)を整備。徒歩圏内には大型ショッピングモールや総合病院、公園、市役所、保育園、学校などの暮らしに必要な施設・機能が集積しており、「歩いて楽しめるまちづくり」を目指している。

分譲地は、東武伊勢崎線の羽生駅から徒歩約14分に立地しており、羽生都市計画事業岩瀬土地区画整理事業地内にある。羽生市が進める「岩瀬グローバルタウン構想」内で、優良住宅街区として計画された場所だ。

積水化学工業とトヨタウッドユーホームが土地を取得し、東京セキスイハイムとトヨタウッドユーホームの2者が住宅・宅地を販売する。分譲価格は4380万円からで、3月下旬からモデル街区の販売を開始している。

歩行者専用道路を横軸に、東西方向に伸びる区画道路を縦軸に格子状に整備した。交差点は、道を蛇行させることで車を減速させる仕掛けとした。電柱を歩行者道路に集約し、公道を無電柱化させて景観を向上させた。

住宅の裏庭に位置する散歩道は、約4メートルの道幅を確保した。散歩道を囲むように、10戸程度の小規模なコミュニティーを形成する。散歩道は各住戸の南側になるように配置しており、住宅への日当たりを確保する効果も狙った。

2万7千平方メートルの農地取得は民事信託を活用した。31人の地権者が、自らが社員となる一般社団法人を立ち上げ、社団法人が地権者の土地を開発事業者に売却した。売却金は社団法人から地権者である社員に分配。売却手続き終了後、社団法人は解散した。国内でもまだ2例目という珍しい土地買収だったという。

2021年06月03日付7面に掲載
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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