【まちづくり月間特集2021】住友林業のフォレストガーデン秦野、植栽で調和の取れた街並み形成

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住友林業が2016年4月に完成させた戸建住宅分譲地「フォレストガーデン秦野」は、住宅緑化の知見を持つ住友林業緑化と共同で開発した自然豊かな街だ。「水・風・光・緑」をキーワードに、湧水公園との一体感を高めるため、外観デザインや植栽、通風などを考慮したまちづくりを行っている。

湧水公園を取り囲むように配置された全49区画(建売28区画、建築条件付き21区画)の住宅は、景観を保つためのガイドラインに沿って、敷地を緑化している。例えば、3~4メートル以上のシンボルツリーを1本、2メートル程度の樹木を5本以上、30~40センチの低木を10本以上と花木を適宜――。樹種は、同社が「ハーモニックプランツ」と名付けた生物多様性に配慮した植物から選んでもらい、地域の生態系の維持・保全にも配慮している。

「庭木の手入れなんてしたことない」という若い住宅購入者のために、住友林業緑化は剪定ワークショップやクリスマスリース作り教室などを開催して、植栽に慣れ親しんでもらう活動をした。ワークショップには30人ほどの住人が集まり、分譲地内のコミュニティ作りのきっかけにもなったようだ。

これらの取り組みが評価され、2018年3月にいきもの共生事業所認証(ABINC認証)の戸建住宅団地・街区版部門で認証第一号を取得した。

まちびらきから約5年が経過し、各住戸の植栽が育った分譲地は、湧水公園との調和が取れた唯一無二のまちなみを形成している。

2021年06月03日付6面に掲載
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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