注目の助成金(25)キャリアアップ計画書の作り方
(1)には、キャリアアップ計画を実際に推進する責任者名を記載します。キャリアアップ管理者は特に資格は必要ありませんので、代表者名もしくはキャリアアップに関して知見がある人事担当の名前を記載しましょう。
(2)には、キャリアアップ管理者がキャリアアップ計画の中でどのような業務を行うのかを記載します。たとえば、「キャリアアップ計画の策定・実施」「制度の周知」などと記載します。くれぐれも管理者の通常業務を記載しないようにしましょう。
(3)には、キャリアアップ計画の実施予定期間を記載します。各コースが指定する実施期間に合わせて、3年~5年くらいの期間を設定しましょう。
(4)は、選択式になっており、「正社員化コース」など7つのコースから実施するものを選択します。複数のコースを選択できます。そして、選択したコースについて、いつ頃実施予定なのかも記載します。
(5)は、対象の非正規労働者の情報を記載します。個人名を記載する必要はありませんが、その非正規労働者がいつ頃入社して、どの部署に所属していて、雇用形態はどうなっているのかを明記しましょう。また、複数名記載することができますが、どのコースをどの非正規労働者が受けるのかわかるように記載しましょう。
(6)には、対象の非正規労働者について、キャリアアップ計画の実施によって、どのような目標を達成するのかをコースごとに明記します。たとえば正社員化コースの場合、「対象者に対し、正規雇用、無期雇用及び短時間正社員への転換を図る」などと記載しましょう。
(7)には、(6)で記載した目標を達成するための施策をコースごとに記載します。たとえば正社員化コースの場合、「転換の制度を就業規則等に規定し、面接試験を行ったうえで転換を判断する」などと記載します。
そして、(8)には、(7)で記載した施策を具体的にどのように進めていくのかを記載します。たとえば正社員化コースの場合、「雇用転換の制度を就業規則に規定し、面接試験等を行い、正規雇用、無期雇用及び短時間正社員への転換を行う」と記載します。計画書はキャリアアップ助成金の肝となる部分です。
記載方法で不明点があれば、労働局かハローワークに問い合わせるか、助成金の専門家である社会保険労務士からアドバイスを仰ぎましょう。
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株式会社ナビット(https://www.navit-j.com/)
東京都千代田区。「地下鉄乗り換え便利マップ」などを展開するコンテンツプロバイダー。地域特派員5万8100人の全国の主婦ネットワークにより、地域密着型の情報収集を得意とする。
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