注目の助成金(25)キャリアアップ計画書の作り方
前回ご紹介したキャリアアップ助成金では、申請する際にさまざまな書類を提出しなくてはいけませんが、その中でも特に注意する必要があるのが「キャリアアップ計画書」(以下、計画書)です。計画書の内容が不適切とみなされた場合、申請は通りません。そこで今回は、計画書の作成ポイントについて解説していきます。
キャリアアップ助成金は、前回お伝えした通り、アルバイトや派遣労働者などの非正規雇用の労働者が正社員などのキャリアアップができるように、さまざまな取り組みを行った企業に対して、一定の金額を支給するものです。そして、計画書は「対象の非正規労働者がどのようなプランでキャリアアップしていくのか」を明記したプランです。
計画書の申請様式は、厚生労働省のホームページからダウンロードすることができます。計画書は2019年現在では3ページ構成となっています。
1ページ目は表紙となり、事業所名や使用者名、労働組合の代表者名などを記載します。2ページ目では、事業主名や住所、電話番号などの事業所に関する情報、及び申請代行を行った代理人や社会保険労務士に関する情報を記載していきます。そして3ページ目で具体的なキャリアアップ計画を記載していきます。今回は3ページ目の記載内容について説明します。
キャリアアップ計画の記載欄は以下8つの項目となります。
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(1)キャリアアップ管理者情報
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(2)キャリアアップ管理者の業務内容
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(3)キャリアアップ計画期間
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(4)キャリアアップ計画期間中に講じる措置の項目
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(5)対象者
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(6)目標
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(7)目標を達成するために講じる措置
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(8)キャリアアップ計画全体