JBN代議員総会基調講演/熊本工務店ネットワーク・久原英司会長、求められた木造仮設住宅

今、熊本では工務店のために工務店が頑張っている。これらの工務店は被災者のために、自分の会社を閉めてまで頑張っている。
私たちがつくっている仮設住宅はほぼZEHに近い性能。2020年の建築基準に合わない家だったら、工務店が建てる意味がないから。被災した人たちが帰ったときにホッとできるような家をつくろうということにした。当社が標準でデコスドライ工法を使っているので、安成社長(安成工務店、安成信次社長)にお願いしたところ、快く協力してくれた。ほかの各メーカーの協力も得た。
今では熊本県も我々に協力してくれている。当初は「必要ない」と言っていた県が、毎日連絡して来て、相談しながら一緒になって取り組んでいる。
熊本地震が起きなければよかった。でも遭ってしまったものは仕方がない。しかし、そこから得るものもものすごく多くて、災害=(イコール)マイナスだけでなくて、災害でプラスになることもあるのだと思った。工務店は工務店の協力なしにはできない。工務店はやはり「ハート」だと思う。
ちょっとしたことにはハートでカバーするぐらいの気持ちでできるのが、小さな工務店の集まり。熊本地震ではそれを感じられた。被災を経験しないと感じることができなかった喜びもあった。私たちは「こんな関係になれて良かった」と話している。(了)

2016年07月14日付3面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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