JBN代議員総会基調講演/熊本工務店ネットワーク・久原英司会長、求められた木造仮設住宅

年間で100棟ぐらいやっている工務店の若い担当者は「今回は利益じゃない。赤字にならなければいい。頑張りましょう」と言ってくれた。
正直言って、熊本地震の被害は、皆さんが思うほど広範囲ではない。ほとんどが正常に動いている。ということは、日頃受けている仕事などいろいろ抱えていて忙しい。そうした中で協力してくれている会社は、ほとんどのところがお客様に「7月まではどうにか応急仮設住宅をやらせてくれ」とお願いしてやってくれている。2人ぐらいでデザイン住宅をやっている工務店は、ここには一番遠い阿蘇に行ってもらっているが、2ヵ月間会社を閉めてまでやってくれている。こうした仲間がいなければ、どんなに私が県庁に行って「できます」と言っても実現できない。JBNのあるべき姿がここにあると思う。工務店がネットワークを組んで「工務店が工務店のために頑張る」。本当に皆が協力している。
大工さんが3人程度でやっているような、中には図面を描くことが難しい工務店もある。その場合は当社が図面を描く。申請も当社でやる。それぞれできることをやって協力し合う。そういう体制でやればできる。
県内のほとんどの工務店は10棟未満のところ。そこが集まり協力しあっている。応急仮設住宅は、今日計画して明日着工してくれという話。木造では無理でしょう、というところから始まっている。それを小さな工務店20社が集まって、一生懸命頑張っている。本当はこの姿を皆さんに見て欲しい。

(次ページに続く)

2016年07月14日付3面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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