
8月19日午後1時、中小企業庁の大人気補助金「ものづくり補助金」の2次公募が始まりました。公募期間は今月20日午後3時までです。この補助金は、日本経済を支える中小企業・小規模事業者が取組む革新的なサービス開発・試作品開発・生産プロセスの改善に対して、その設備投資費用の一部を最大1千万円補助します。
今年のものづくり補助金は、2つの理由で2次公募がないものと考えられていました。今年度の予算が800億円と、前年度と比べて200億円ほど少なくなっていたからです。また、今年度のものづくり補助金は2次締切までの期間が2ヵ月半ほどあり、前年度(2018年2月28日~4月27日)と比べて長期間だったという理由もあります。
そんな予想に反して実施された2次公募のため、今年はダメだと諦めていた方には喜ばしいことです。しかし、実際に2次公募に採択されるのは極めて難しくなると考えられます。と言うのも、1次公募の時点で採択企業が7468件もあり、予算800億円の大半がその企業に支払う補助金で消えます。そのため、2次公募の採択件数は残りわずかの予算分のみとなり、倍率は非常に高くなると見込まれます。採択されるには、1次公募以上に完成度が高い申請書類を用意する必要があります。
気になる要件は次のページで
記事をシェアする
こんな記事も読まれています
この記事のキーワード
最近の連載
- 注目の助成金(219)補助金申請時の勘所、第三者でも理解できる計画に
- 注目の助成金(218)補助金申請時の勘所、波及効果・継続性を盛り込もう
- 注目の助成金(217)補助金申請時の勘所、補助対象経費と事業内容は直結してる?
- 注目の助成金(216)補助金申請時の勘所、事業の実現可能性を高く見せるには?
- 注目の助成金(215)補助金申請時の勘所、実現できない理由を明確に
- 注目の助成金(214)補助金申請時の勘所、事業計画には定量的な目標を
- 注目の助成金(213)補助金申請時の勘所、採択のカギは「目的の一致」
- 注目の助成金(212)コロナ禍以降に公募急増!売上減少が申請要件となる補助金
- 注目の助成金(211)自治体も省エネ住宅の助成が充実、「東京ゼロエミ住宅」とは
- 注目の助成金(210)対象経費が広い!「生産性向上」を支援する補助金