戸建住宅大手が賃貸に本腰、戸建て注文のノウハウで

戸建貸家というジャンルに取り組んでいるのが住友林業。賃貸住宅でありながら戸建住宅として売却もでき、所有地の分割や複数棟数の建設による相続時のスムーズな資産継承が行えるのもメリットという。旭化成ホームズの『ヘーベルハウス ロンド・コンパクト』は、自己居住用住戸に加え、あらかじめ二世帯住宅や賃貸住宅への転用など、多様な対応を可能にする住戸を加え(+1住戸)ての建設を提案するもので、利用価値の高い都市部の建替需要喚起につなげる。

オートロックにエレベータ付き推奨

オーナーの長期安定経営や負担軽減に主眼を置いた取り組みも。積水ハウスは、「ホテルライク」をテーマに、室内廊下でオートロック仕様、エレベータ付きを推奨。初期投資は高めだが、入居者の満足度の点で長期安定経営につながるとした。

住友林業が新しい提案と注力するのが、東京近郊(1都3県)で展開する『フォレストメゾン・シェアハウス』。東日本大震災以降で20歳代~30歳代に強まる〝絆〟への関心の高まりに着目した。「新たな市場を開拓する」との意気込み。また、旭化成ホームズの『ヘーベルメゾン・ニューサフォレ』は都市で暮らす女性の安心感に配慮した。

今後、増加が見込まれるサービス付き高齢者向け賃貸住宅への取り組みも始まった。初の専用商品『セレブリオ』を投入した積水ハウスでは、新たな事業分野として、グループの管理会社積和不動産や医療法人、介護事業者との連携も強めていく。

ターゲットを絞り込んだ展開も強まる。旭化成ホームズは、独自の「コミュニティ形成型賃貸住宅」を推進。ペットとの共生や子育て期の母親が望む賃貸住宅のあり方提案を盛り込んだ。積水ハウスも、賃貸住宅にコミュニティ菜園を隣接する提案を行っている。

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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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