【ユーザー版19年冬】暖かい住まいで健康に過ごす

ヒートショック対策を

冬場にはよく「ヒートショック」という言葉が聞かれる。

これは住宅の中での温度差、例えば寒い部屋から急に暖かい浴槽に入ったり、夜中布団から起きて寒いトイレに行った時など、血圧の急激な上昇により、身体に大きな負担がかかることをいう。住宅内の温度差が健康に与えるダメージは想像以上に大きいものがあり、食事や運動も大事だが、家の性能から健康を考えることも必要なことと言えるのだ。

厚生労働省が発表した調査によると、2016年の住宅を含む居住施設の浴室内での死亡者数は5138人。交通事故の死亡者数3904人と比べても約1・3倍に達しているのだ。

「ヒートショック」の予防策として肥満防止とか高血圧対策を挙げる人も多いが、手っ取り早い対策の1つとして挙げられるのは、住宅の寒さ対策、住宅内の温度差をなくすことが必要なことだ。

実際問題として、家中の温度を均一にすることは難しいといえる。

それは、「日当たり」の問題があるからだ。南側の部屋と北側の部屋では当然のことながら温度差はあるし、1階と2階を比較した場合でも、1階の方が室温は低くなってしまう。

それでは、どうしたら気温差をなるべくなくすことができるのだろうか。

それには建物を丸ごと断熱化することが必要だ。

また冬場においては室内温度の50%は窓から逃げていくといわれている。

暖房を効かせた部屋にも関わらず、窓に近づくとひんやり冷気を感じる人も多いのではないか。

冬場に部屋の温度を保つには窓性能の向上も1つのポイントなのだ。

たとえば、単板ガラスの窓サッシから複層ガラスに変更したり、窓枠をアルミから樹脂に変えることで、熱が逃げづらくなるという。

温度差の目安は、部屋ごとの温度差は5℃以内に保つのが理想といわれている。そうすることで、温度差から生じる病気を予防し、温度差から生じる疲労なども軽減できるのだ。

ぜひとも、住宅内の温度差にも配慮した住宅選びをしていただきたい。

詳しくはハウスメーカーの担当者に聞いてみてはどうだろうか。

ユーザー版2019年冬季号から記事を抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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