2016年08月25日 |
リフォーム事業拡大の課題の一つに「手間の合理化」がある。一般的なリフォームは新築戸建てと比べ請負時に負担する初期コストが小さいため、一見、事業参入は容易に見える。しかし、資材・職人の手配や施工品質の確保など、工事を円滑に進めるための必須要件は工程単位でみれば、リフォームも新築もそう大差はない。このため施工内容が千差万別で工事の場所がランダムに散らばるリフォームほど、工夫しない限り、抱える現場の数に比例して「手間」も増える。こうした管理業務は一つのミスが全体に影響するため重要な仕事だが、社員の数に余裕がなく一人が幾つもの職種を兼務する小規模事業者にとっては悩みの種だ。このような状況への対応と将来の業容拡大への支援でTOTOは今期、運営するリフォームボランタリーチェーン『リモデルクラブ』加盟店に対し、現場でのカード決済や職方との工事情報の共有をスマートフォンで行える「業務合理化ツール」の利用を推奨する活動を本格化させた。『リモデルクラブ』の今期事業方針を取材した。