2015年02月04日 |
住宅の温熱環境の改善が高齢者の健康に良い影響を与えることを、一般財団法人ベターリビングの健康長寿住宅エビデンス取得委員会が実証した。高齢者が日中の大半を過ごす居室の窓と床を部分断熱改修し、高齢者の健康指標で代表的な「血圧」の動向に着目。部分断熱リフォーム前後で、血圧の低下や起床後の血圧上昇が抑制されることがわかった。
高橋龍太郎委員長は「断熱改修は省エネだけでなく、高齢期の健康面にも有用」として、比較的費用負担の少ない部分断熱リフォームの普及につなげる。
実証実験は、築20年以上の戸建住宅に住む60歳以上の居住者を対象にした。日中の過半を過ごす居室を部分断熱改修し、改修前後の健康指標を計測し、健康への影響を調査した。