2010年02月18日 |
三菱電機は、実用的な15センチ角の多結晶シリコン太陽電池セル(厚さ200マイクロメートル)で、光電気変換効率19・3%を達成した。同社が昨年達成した19・1%を0・2ポイント上回り、3年連続で世界最高効率を更新している。また、同技術を厚さ100マイクロメートル、15センチ角の超薄型多結晶シリコン太陽電池セルに適用して18・1%の変換効率を達成した。
さらに、省資源で低コスト化が可能な薄膜シリコン太陽電池で、変換効率14・8%を実現した。太陽光の可視光から赤外線までの広い波長の光を3つの発電層でバランス良く吸収する「3層セル構造」を開発。透明電極の表面に凹凸をつけて光閉じ込め効果を高めるテクスチャー形成技術などを採用している。
現在、同社が製造・販売する製品の変換効率は約16%。同社は、今回開発した高効率化技術を量産技術に応用し、太陽電池モジュールのセル量産に順次導入する計画だ。