
最大160万円の補助が得られる「GX志向型住宅」に対応する住宅商品の発売が相次いでいる。
積水化学工業住宅カンパニーは都市向け3階建て商品を「GXモデル」として発売。住友林業は、独自構法の20周年とあわせて「GX仕様」を発表した。
また、ミサワホームは賃貸住宅でのGX対応をアピール。「未来のあたりまえを先取りした賃貸住宅」と位置付け、補助制度を活用して好調な賃貸住宅事業をさらに押し上げる考えだ。
GX対応の新商品を発売することで、一般消費者にアピールするとともに、最前線で住宅を提案する自社の営業社員が「GX志向型住宅」を積極的に提案・受注しやすい環境を整えるといった狙いもあるようだ。
積水化学工業住宅カンパニー(東京都港区、吉田匡秀プレジデント)は、GX志向型住宅の要件を満たす都市向け鉄骨3階建て住宅パッケージ「デシオ―GXモデル」を4月22日に発売した。同社は2024年1月から、平屋と2階建ての戸建住宅全商品で断熱等級6仕様を標準化している。今回、この仕様を3階建てまで拡大。大容量の太陽光発電システムと大容量蓄電池、エネルギー管理システムで、都市部での快適な暮らしと地球環境への貢献を両立させる。
GXモデルは、工場生産による施工精度の高さで実現した高気密・高断熱な住宅躯体をベースに、トリプルガラス仕様のアルミ樹脂複合サッシを採用。さらに基礎断熱仕様の性能強化などを組み合わせることで、断熱等級6に対応させた。高効率給湯器や高断熱浴槽などの省エネ性に優れた設備機器の採用で、再エネを除くエネルギー削減率35%以上を達成した。同商品は、庇を伸ばして屋根面積を拡大させてPV容量を確保する独自のフラット屋根システムにより、都市部の狭小敷地でも創エネ量を高めて、再エネ含むエネ消費率100%以上を実現した。