住宅会社の新築戸建住宅事業は大別して、注文住宅事業と建売分譲住宅事業に分けられる。これらは住宅本体の作り込みが重要な注文、作り込みよりは立地がより重要な要素となる建売分譲と、そのビジネスモデルが異なる。注文を事業メーンとする住宅会社が建売分譲を、建売分譲メーンの会社が注文を新たに事業化した場合、その多くが新規事業の拡大に伸び悩む傾向がある。それは新規事業を従来のビジネスモデルの延長でとらえ、当該事業を伸ばすために必要な要素を理解していないためだ。不動産市場調査機関アトラクターズ・ラボ(東京都千代田区、沖有人代表)の松沢博シニアコンサルタントは九州・福岡で販売された建売分譲の「売れている物件」と「売れていない物件」を具体例を出し説明、「売れ筋」とするための要素を解説した。
一般社団法人日本住宅建設産業協会が11月1日に会員の福岡地区見学会の一環として行った、松沢氏の講演「福岡地区の不動産市場動向について」の概要の3回目を掲載する。
2012年12月6日付3面から記事の一部を抜粋
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