2019年01月31日 |

メディアが喧(けん)伝するフレーズに「新築住宅市場の規模縮小が今後本格化する」がある。
だが、いずれ顕在化するその縮小の度合いは、全国一律ではないだろう。
人口動態の成熟化などを背景として、既に本格的な減少が過去に起きて久しい地域は、直近まで若年人口の継続的な流入に支えられ需要が高止まりしてきた地域と比べ、その度合いは小さいと思われる。
また、前者の地域で持続的経営を今現在行っている住宅会社の事業モデルは、後者の地域で新築中心に展開している住宅会社が目指すべき事業モデルのあり方を、〝今〟という同じ時間軸にいながら一足先に実現しているともいえるのではないか。
北海道で8年間、既存住宅のリノベーション事業1本で経営を続けている、アルティザン建築工房(北海道札幌市、新谷孝秀社長)を取材した。