大和ハウス工業(大阪市北区、大友浩嗣社長)は18日、東京本社で2026年3月期の決算と27年3月期の業績予想について説明した。
26年3月期の連結業績は売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のすべてで過去最高を更新。第7次中計で掲げた27年3月期の業績目標を1年前倒しで達成している。27年3月期は、現時点で見通せる中東情勢の影響を折り込み、増収減益予想とした。
足元の中東情勢が9月頃までに落ち着くことを前提に、資材価格の値上げや一部部材の供給遅延に伴う工事遅延のリスクなどを盛り込んだ。業績への影響は売上高で3千億円、営業利益で1千億円のマイナスとしており、中東情勢が早期収束した場合には業績予想を上方修正する可能性も示唆した。
大和ハウス工業の26年3月期の連結業績は、売上高5兆5768億6100万円(前期比2・6%増)、営業利益6148億7900万円(同12・6%増)、経常利益5719億7100万円(同10・9%増)、当期純利益3505億6800万円(同7・8%増)だった。賃貸住宅や商業施設、ホテル事業が順調に拡大したと評価。人事制度改革に伴う賞与支給時期の変更や給与水準の改定などにより管理販売費が増加したものの、資材価格や労務費の上昇に対応した取り組みにより、売上総利益率は2・0ポイント改善の22・3%となった。
27年3月期の業績予想は、売上高5兆8千億円(同4・0%増)、営業利益4千億円(同34・9%減)、経常利益3420億円(同40・2%減)、当期純利益2270億円(同35・2%減)の増収減益。中東情勢のマイナス影響として、売上高3千億円、営業利益1千億円を盛り込んだ。ただし、公表した計画は「必ず達成できる水準」(芳井会長)としており、状況が好転した場合は「ギアチェンジの時機を見逃さず、業績を伸ばしていく」(同)姿勢を強調した。
決算発表に合わせて公表を予定していた第8次中期経営計画は、中東情勢の影響を踏まえ、事業環境の先行きについて慎重な見極めが必要と判断し、発表を延期している。






