2016年07月14日 |

三井ホームは、2回の震度7を観測した熊本地震の地震波を使った同社の住宅に対する実大振動実験を茨城県つくば市の国立研究開発法人土木研究所で行った。同社による実大振動実験は約10年ぶり。6月2~3日にオリジナルの「プレミアム・モノコック構法」の3階建てで、11~13日にかけて高強度耐力壁「G―WALL」を組み込んだ2階建てでそれぞれ検証した。昨年から予定していた実大振動実験だが、4月に発生した熊本地震の地震波も実験に加え東日本大震災などタイプが異なる繰り返しの大地震に対して、2×4工法住宅の特性や地震を受けたときの挙動、高強度耐力壁の使用により高めた剛性が耐震面の安全性に寄与するかなど、地震の特性と破損の関係を明らかにする。同社の住宅の大地震に対する安全性を社内外に認知してもらうことが大きな目的。加えて、より安全性が高く耐震性が高い住宅の開発や、4階以上の施設など大規模木造非住宅建築物の低層階において求められる強度の高い耐力壁の開発に役立てる。