2015年12月16日 |

住友林業は、住友林業筑波研究所内に木造軸組構法で防耐火試験用の多目的炉を設置した検証棟を建設した。検証棟も構造躯体と小屋トラスはLVL(単板積層材)を使用した大型木造建築物の新構造を採用している。耐火の技術開発に用いる大型炉は、最大で幅2・5メートル、長さ4メートルの水平部材や幅3・5メートル、高さ3・5メートルの鉛直部材の試験を行うことが可能で、同社はこれまでは外部の公的機関の炉を使って検証していた。自社の炉を持つことで、木造住宅や木造非住宅における耐火技術の開発スピードを高める。炉の稼働は2016年3月頃を予定している。