
『Window with Intelligence』は『M.W.』で3窓に分けていた機能を1つの窓に集約し、新たに(1)「家電連携」(2)「チャット」(3)「ミラーリング」――の機能を加えたもので、特に今後の発展性として、AI音声デバイス対応の「家電連携機能」が注目される。
電化機器を人の声で操作できるAI機能を備えた無線音声デバイスは、米国や欧州の一部では『Amazon Echo』を例に既に数年前から本格的に利用が始まり利便性の高さから人気だが、日本では電波法などの技術基準適合(技適)への対応がなされておらず普及していない。しかし、今年度中には技適への対応が行われ、各種商品の発売が見込まれている。
また、ディスプレイ素材として新たに採用した透明有機ELは、LED液晶パネルと比べて映像の表現力に優れるほか、同一画面で複数以上の情報を同時に表示することが可能だ。
『Window with Intelligence』について「未来窓プロジェクト」を管掌しているYKKAPの東克紀・経営企画室事業開発部長は、「窓は住宅の外壁に接しているため、外の状況を把握することができ、また、家の中に住む家族の生活も見ている。そのような立場にある窓の気持ちになって、何をすることで住む人の役に立ちたいのかを『考える窓』として形にすると、外の環境の情報を中に伝え、中に住む人の状況や気持ちを外に伝えるという『窓としての進化』につながるのではないか」と話している。