2017年07月20日 |
「物としての窓」が人工知能(Artificial intelligence、AI)との連携で「考える窓」になり、人の行動や気持ちのあり方までサポートし生活を快適にする――。3年後、そんな夢物語のような話が、現実になるかもしれない。
YKKAP(東京都千代田区、堀秀充社長)は6月28日、『未来窓プロジェクト』の第2弾としてこのほど開発した『Window with Intelligence』をベースに、2020年を目標にスマート・ウィンドゥを実用化すると発表した。
『Window with Intelligence』は開口部としての従来の役割りを高度化した「自動換気」のほか、「チャット」や「家電連携」、「天気表示」といった通信・情報発信機能を持つ。採光や断熱などで室内の環境をいかに物理的に最適化できるかが評価基準となっている現在の窓のあり方に、居住者の暮らし方や生き方というソフトの領域を快適にする価値を付加。窓が人と持つ関係の新たな可能性を提示する考えだ。