
三井ホーム(東京都江東区、野島秀敏社長)は3月27日、東京都世田谷区内で開発した同社最大規模となる戸建て風の賃貸住宅「オルキデ蘆花公園MOCXSTYLE GARDEN(モクスタイルガーデン)」の報道関係者向け見学会を開催し、街並み一体で計画した同物件のコンセプトなどを説明した。
都心の新築住宅の価格高騰を受け、一定の広さを確保できる「戸建て賃貸」は底堅い需要が見込める。一方、土地所有者にとっては、容積率を最大限に消化する大規模賃貸住宅を建設するよりも低コストとなるほか、将来の相続発生時に土地と建物を分割しやすいといったメリットがあるとする。同社は「建物単体だけではなく、街並みや周辺環境を含めた付加価値提案によって都市部だけでなく、全国で街並み賃貸を展開したい」と、今後の展望を明らかにした。
同物件は、京王電鉄京王線「八幡山駅」から徒歩約14分に立地する2階建て8棟38戸からなる賃貸住宅。約4330平方メートルの敷地に、住宅のほか幅6メートルの私道や入居者向けの公園などを一体的に整備した。間取りは1LDK~4LDK、平均面積は約56平方メートルで、主に子育て世帯の入居を想定した。賃料は14万~30万円程度。2ヵ月前から募集を開始し、約3割の入居希望があるとした。
同物件の開発コンセプトは「のこす・つなぐ・ひらく」。昔ながらの屋敷跡地の開発ということで、庭にあった灯籠や大樹、石材などの既存資源を積極的に保存、移築するなどして活用した。建物のデザインは三井ホームが得意とする洋風建築に和の情緒を融合させた「和洋折衷」を基本とし、ガス灯をモチーフとした街灯や足元を照らす行灯のような間接照明など、「日本人の感性に響く懐かしさと新しさを表現した」(同社)。歩道の石畳は、廃線となった都電の敷石を再利用したものという。
敷地の奥には、高さ15メートル超という樹木を囲んだ「大樹の広場」を配置。隣地の樹木と調和し、開発地と周辺地域を緩やかに繋いでいる。







