
良好な住宅環境は血圧の安定化に寄与し、季節変動を抑える可能性がある――。
パナソニックホームズ(大阪府豊中市、藤井孝社長)と大阪大学大学院医学系研究科の中神啓徳寄附講座教授の共同研究「室内温熱環境と血圧の季節変動」によると、秋季や冬季に室温が18℃を下回る一般的な住宅では、血圧が上昇するケースがみられたが、全館空調を備えた高断熱住宅では室温が安定し、血圧の季節変動が小さい傾向が確認できたという。
また、冬によく観察される起床時の血圧上昇は、寝床内と室内の温度差が大きいことで、起床時に体表面の温度が急激に下がることと関係しており、寝床内温度と室温の差が小さい住宅では、朝の血圧変動を抑えられる可能性が示唆されたとしている。同研究結果から住宅環境の改善が血圧管理に役立つ可能性が示された。
共同研究は、2024年7月から25年6月の期間、断熱性能と空調方式が異なる4軒の住宅に居住する8人(35~43歳、降圧薬未使用)を対象に、起床後と就寝前の血圧、室内温湿度、心拍数、体表温度、活動量、起床直後の血圧変動と体表面温度変化を測定し、比較した。
断熱等級4・個別空調の一般的な住宅は、寝室温度が冬季は16・5℃、夏季は29℃まで変化する。また、起床時の最高血圧/最低血圧(ミリHg)は、春季が126/66、夏季が113/66となり、最高血圧に13ミリHgの差があった。







