2014年12月11日 |
「さまざまな身体障害の中で、唯一(他者から)怒られる障害が難聴。『なぜ人の話を聞いていないんだ』と」(中石真一路ユニバーサル・サウンドデザイン代表取締役)──。このほど大和ハウス工業が販売を開始した、コミュニケーション・サポートシステム『COMUOON(コミューン)』は、難聴者側で「聴こえ」を改善する補聴器などと異なり、話し手側で難聴者が聞き取りやすい声や音を作り出すシステム。「福祉事業領域で、社会に貢献できる商品とサービス」(田村哲哉・執行役員ヒューマン・ケア事業担当)として事業化に取り組む。
コミューンは、ユニバーサル・サウンドデザインが開発・製造するシステムで、軽度・中等度難聴者向けの会話支援機器。難聴者が聞き取りづらい、子音の周波数帯域(1千~1400ヘルツ)の音圧を、独自の卵形の形状とスピーカー部分の配置で、音の明瞭度を高め音に指向性を持たせる。