2014年07月31日 |
自然の力を利用して、住まいを涼しくしたいと思ったら、最も身近で簡単な方法が、「自然風」を住まいに取り込む方法だ。
自然風には、ある期間に特定の方角から頻繁に吹く風があり、この風を卓越風という。卓越風は季節や時間帯によって変化する。そのため、住まいの周辺の卓越風の流れを考えて、上手に風を取り込もう。
風は、風下側に出口を設けることで、住まいのなかを吹き抜ける。また、取り込む風の強さは、出入り口の大きさでコントロールできる。例えば、入口が小さく、出口が大きい場合は吹き込む風の勢いが増し、反対に出口を小さくした場合は、やわらかい風の流れになる。
天窓を開けて住まいに風を
風が吹いていない日でも、風の入口と出口を工夫することで、住まいのなかに風の通り道をつくることができる。一階の窓と天窓を開ければ、温度差による上昇気流をうまく利用して、無風時でも風の流れをつくり、住まいのなかで涼をとることができる。