
福岡県北九州市などによる低炭素まちづくり「城野駅北ゼロ・カーボン先進街区」は、18・9ヘクタールの敷地に街区単位でCO2排出量をゼロ以下にするモデル街区だ。太陽光発電システム(PV)、HEMS(家庭用エネルギー管理システム)などを350戸の分譲戸建住宅、200戸の集合住宅の全戸に標準搭載するとともに、住民参加のコミュニティを周辺住民などにも開放した「まちをシェアする」(柴田建九大院助教)というコンセプトのタウンマネジメントを実験的に実施している。3月末にまちびらきが行われ、分譲戸建住宅において住民の入居が始まっており、今年度末までに事業を完了する予定だ。先進街区におけるゼロ・カーボンと、コミュニティの活性化・持続可能性を高める新たな取り組みを取材した。