注目される”多世帯”という暮らし

住宅各社は最近、多世帯住宅という言葉を使い始めています。これまで、独立していた親世帯と子ども世帯が、何らかの理由で同居することになった住まいのことです。「何だ、二世帯住宅か」と思われるかもしれませんが、親子同居に親族が加わるなど、3世帯や4世帯住宅といったケースもみられるからです。

高齢化や子(孫)育てのメリットが大きいほか、都市部では来年1月1日から施行が予定される、相続税法の改正の影響もあるようです。血縁ゆえの親密な関係が築けるというメリットはありますが、血縁だからこそのトラブルや問題も起こるようで、事前のお互いの本音での話し合いは不可欠といえそうです。

核家族化の時代にみられた〝嫁姑問題〟に代表されるように、かつての二世帯同居へのイメージは決してプラスではなく、地価高騰などで単世帯をあきらめた「消極的な」同居が多かったといわれています。しかし、共働き家族の増加を背景に両世帯での家事や育児の協力など、むしろ最近ではより「積極的な」同居がみられるのが特徴です。同居によって家計負担を減らそうという現実的な面に加え、東日本大震災以降の家族の〝絆〟を見直す動きも後押ししています。

住宅業界の幅広いニュースをお届けします
毎週じっくり読みたい【定期購読のご案内
今スグ読みたい【電子版で購読する

記事をシェアする

住宅産業新聞社からのお知らせ:弊社著作物の使用に関するお願い
2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

こんな記事も読まれています

最近の特集企画

最近の連載

住宅産業新聞社からのお知らせ

見本紙をダウンロード

ホームページから見本紙がダウンロードできます。定期購読や広告出稿を検討している方は、こちらからご確認ください。

ファイルサイズを小さくするため、見本紙では画像を圧縮しています。パケット通信料金定額制プランに加入していない携帯電話やスマートフォンなどを利用している方はご注意ください。

見本紙をダウンロードする
(ファイルサイズ:25MB)