トヨタホーム(名古屋市東区、西村祐社長)は、同社の歴史を知ることができる「歴史館」を愛知県春日井市の同社春日井事業所内に2025年11月にオープンさせた。同社役員や社員、グループ会社やトヨタグループの幹部、取引先などが見学に訪れている。
トヨタ自動車工業住宅事業部時代の資料はトヨタ自動車内部に保管されているものも多く、歴史館の立ち上げに携わった社員も「住宅事業部時代の話は初めて知った内容が多い」という。同社が培ってきた歴史や技術を整理し、次世代に受け継ぐ施設として活用する。
歴史館は、同社の主なトピックスを当時の写真や商品などで視覚的にまとめた年表や50年の歴史を簡潔にまとめた映像資料、1982年に発売したトヨタホームを代表する企画型住宅「オーク」の20分の1の模型、住宅事業部発足を知らせるトヨタ自動車の社内報、商品のパンフレットなど、同社の歴史を知ることができる貴重な資料が並ぶ。
館内では、次世代に創業の原点を伝えるため、豊田佐吉氏、喜一郎氏、章一郎氏の住宅や住まいに関する発言を大きく紹介している。佐吉氏は1923年の関東大震災の住宅被害の大きさから「木と紙の燃えやすい家ではだめだ」と発言。喜一郎氏は「人は誰でも皆、ある一定水準以上の住宅に住む権利を有するべきこと」として、46年に火災や地震に強いプレキャストコンクリートによる集合住宅の開発に着手。これがトヨタグループ住宅事業のスタートとなった。その後、68年に工場生産を想定した戸建ての開発へと進んだ。






