ヤマダホームズ(群馬県高崎市、小林辰夫社長)は、壁倍率4・9を実現したオリジナル耐力壁「DANパネル」の他社への販売を検討中だ。9月4日につくば工場で実施した記者説明会で山本眞也取締役兼執行役員技術本部長が今後の販売展開について説明した。
DANパネルは、エス・バイ・エルの時代から培ってきた木質パネルの接着技術を応用し、国内で最も普及している木造軸組工法で採用可能な耐力壁として開発された。工場生産による品質安定性と断熱等級6相当の断熱材付きという施工性の高さを強みに、部材販売を強化する。「床勝ち仕様としたことで、施工性と安全性を高めた」(山本取締役)と、住宅業界が抱える施工力不足解消を目指す。
DANパネルは、エス・バイ・エルの技術を継承した木質接着パネル構法(S×L構法)で使っている木質パネルを木造軸組工法に最適化した。開発にあわせて、壁や柱を建てる前に床下地となる構造用合板を土台や梁の上に全面施工し、その合板の上に壁パネルを配置する「床勝ち仕様」とした。壁倍率は建築基準法上の認可上限レベルの4・9。社内試験では6・2倍相当の強度を発揮したという。この強度は、「パネル1枚で約1トンの水平荷重に耐える」(同社)と説明する。
温湿度管理された工場内などでしか使用できない特殊な接着剤を用いることで、試験機による最大限の負荷をかけても接着面ははく離しなかったという。この粘り強さが、地震などの繰り返しの揺れにも強さを発揮し、「制震ダンパーなどによる補強は不要」(同社)と強調する。さらに、断熱材を工場内で充てんすることで施工現場での作業を軽減した。






