大和ハウス工業(大阪市北区、大友浩嗣社長)は3日、埼玉県越谷市内に建設した木造賃貸住宅商品「MOKURIE(モクリエ)」を報道関係者に公開した。

同物件は、外装材などに県産材を使うなど、地域の森林資源と都市の居住者を結ぶ循環型の住まいを提案。木造軸組工法を採用した建物は、地域工務店に施工を依頼するなど、地域の林業と木材加工業、建設業の雇用創出と経済循環の創出を図り、持続可能な地域経済の構築につなげる。

同物件はJR武蔵野線「越谷レイクタウン」駅から徒歩10分の住宅地に立地する。敷地面積は約870平方メートルで、木造軸組工法・2階建て長屋タイプ。住戸数は全10戸で、2LDKが2戸、3LDKが8戸。同物件は第1号ということもあり、実証実験棟の位置付け。天井高4・7メートルの壁面を生かした室内ボルダリングやスキップフロアを活用した隠れ家風書斎、ペット対応仕様などのユニークな暮らし方提案を盛り込んでいる。

モクリエの特徴のひとつが県産材の活用だ。今回は、外装ルーバーやキッチンパネルや内装のアクセントとして秩父産の杉を採用。外装ルーバーには防腐剤などの塗料を使わず、10~15年周期で取り替える計画という。定期的な間伐材需要を創出し、地域の林産業活性化につなげる。さらに、居住者を林業の現場に案内する山林見学会の実施も予定しており、「顔の見える関係」を構築し、森とのつながりを体感してもらう。