積水ハウス(大阪市北区、仲井嘉浩社長)は14日、生物多様性に配慮した庭づくり・まちづくり「5本の樹」計画に関する25年間の活動内容や成果をまとめた「ホワイトペーパー」を同社ホームページ上で公開した。

5本の樹に関する取組内容や樹種選定手法、植樹による生物多様性再生効果、科学的根拠に基づく定量評価の仕方などを示し、国内外での生物多様性再生の機運を高める狙いがある。

一方、積水ハウスは「緑の質」に着目した独自の評価システムを構築。「都市の住宅の庭」という限られた敷地のポテンシャルを最大限に引き出す植栽計画をスコア化し、2030年までに全物件で50ポイント以上(現状は34ポイント)に引き上げる計画だ。

同資料は、積水ハウスが2001年に取り組みを開始した「5本の樹」計画の概要やこれまでの取組内容、生物多様性再生効果の科学的評価手法などを解説したもの。身近な暮らしに落とし込んだ言葉でわかりやすく解説した「一般向け」と住宅事業者や開発事業者などによる活用を想定した「専門家向け」の2種類を作成し、同社ホームページで公開した。英語版も用意しており、「日本で培ってきた庭づくり・まちづくりの知見を海外に発信」する狙いがある。

同資料では「生物多様性に配慮した都市の緑の再生は、自然保全活動であると同時に都市の持続可能性や経済価値を支えるグリーンインフラ投資でもある」と位置付け。在来樹種の植栽が「熱環境の改善、公衆衛生リスクの低減、精神的ウェルビーイングの向上といった多面的な恩恵を都市にもたらしている」とする。