約60年後の東京の夏は現在の沖縄に近い気候に――。
パナソニックホームズ(大阪府豊中市、藤井孝社長)は5月19日、芝浦工業大学(東京都江東区)の秋元孝之教授、小金井真特任教授と共同で、約60年後の気候条件が住宅の温熱環境・空調性能に及ぼす影響について検証を行った。
さまざまな気象条件を人工的に再現できる同社湖東工場内にある住宅試験センターを活用した。実証では、将来気候の条件下でも同社の全館空調システムが夏季・冬季とも室内温度を安定的に維持することができたという。ただし、消費電力量については夏季は約1・5倍、冬季は約10%減少するという。
同社は「夏季におけるエネルギー消費増加への対策が、今後の住宅設計・設備開発における重要な課題となる」とした。
共同検証を行った秋元教授は「将来の気候変動を踏まえた対応として、単に断熱・気密性能を強化するだけでなく、省エネルギー性と快適性を両立できる高効率な空調方式の導入が求められている」とコメント。今回、全館空調システム「エアロハス」を搭載した実験住宅を人工気象室に設置。夏季は約27℃、冬季は約20℃に空調の温度を設定し、各居室の温度や湿度、快適性を数値化した評価指標(PMV)、空調運転特性、消費電力量、機器周辺の温度・湿度を測定した。
測定結果を基に、現在と約60年後の将来気候それぞれの比較・評価を行い、室内の温熱環境や空調性能に及ぼす影響を検証した。






