パナソニックホームズ(大阪市豊中市、井上二郎社長)は4月20日、創業60周年記念商品として戸建住宅「カサートプレミアム」と多層階賃貸集合住宅「ビューノ」を発売した。同月19日には、大阪・箕面の総合住宅展示場で報道関係者向けの新商品発表会を開催。「家族をつなぐ、自然とつなぐ、価値をつなぐ」という新価値提案について説明した。
戸建住宅・カサートプレミアムは、大開口窓により住宅内外の連続性を高め、室内にいながら屋外の自然を身近に感じられる暮らしを提案する。
光の回廊で緩やかにつながる
室内は建物外周部に沿って設けた通路部分のみを吹き抜けとする「光の回廊」によって、家族の緩やかなつながりを実現。光の回廊に一日中光が差し込み、どこにいても時間の流れが感じられるような設計とした。同社は、複数の吹き抜けを可能にする頑強な制震鉄骨軸組構造と、室内のどこにいても均一な温度の空気を巡らせる全館空調「エアロハス」、高い断熱性能を備えたからこそ実現できたとアピールする。
断熱等級6を標準仕様に
新価値提案「価値をつなぐ」では、ZEH水準を上回る性能表示基準の断熱等級6を標準仕様としたほか、快適な空気質・温熱環境による健康価値、地震あんしん保証による被災時の安心感などで、循環可能な良質なストックとして資産価値を長期間維持するとした。
参考価格は3・3平方メートルあたり約120万円台(標準本体価格・消費税込み)から。販売目標は初年度100棟。
多層階賃貸集合住宅・ビューノの60周年記念商品は、ZEHーMに対応可能な断熱性能に加えて、工業化住宅ながら15センチの小モジュールを実現し、敷地対応力を強化。土地の価値を最大限に引き出す。省施工化により工期を約10%短縮、現場廃棄物を30%削減するなど、持続可能性を追求した。
参考価格は3・3平方メートルあたり約130万円(同)から。初年度の販売目標は約100億円。