住宅産業新聞が集計した大手住宅メーカー・ランキングによると、2017年度(対象11社、積水ハウスは1月期、ヤマダ・エスバイエルホームは2月期、その他が3月期)の総販売戸数(戸建て、アパート、マンションの合計)は、3年連続で大和ハウス工業がトップだった。
2位の積水ハウス、3位の旭化成ホームズは変わらずだが、アパートの実績を戸数から棟数に変更した積水化学工業住宅カンパニーの総販売戸数(棟数)が下がった結果、パナソニックホームズが4位に躍り出た。
一方、6位のミサワホームを子会社化した8位のトヨタホームは、両社合計で3位の旭化成ホームズに迫る結果となった。
総販売戸数は全社マイナスに
総販売戸数は、対前期比を公表した10社のすべてでマイナスの結果となった。特に、戸建てに関するプラスは11社のうち、積水ハウスと積水化学工業住宅カンパニーの2社のみ。これまで比較的好調だったアパートも、対前期比を公表している9社中6社がマイナスになるなど、厳しい市場環境を反映している。
総数が5万戸を超えたのは大和ハウス工業のみ。戸建て、マンションが横ばいでアパートが減少したものの、3年連続で5万戸台に踏みとどまった。積水ハウスの総数は4万7415戸。アパートの落ち込みは大きかったが、戸建ては横ばいの1万3294戸でトップを堅守した。
旭化成ホームズの総販売戸数は1万6672戸。積水ハウスと同様、アパートで苦戦しているが、4位以下から頭ひとつ抜け出した形で3位を維持している。戸建てが1万戸を超えたのは、積水ハウスと旭化成ホームズの2社のみだった。
1万戸前後は混戦模様
総販売戸数1万戸前後は混戦模様だ。
前年4位の積水化学工業は、戸建てが3・3%増の9880戸と、全11社中最も高い伸びを示した。しかし、17年度からアパート実績を戸数単位から棟数単位に変更した結果、総数が1万820戸となり、パナソニックホームズを下回った。
パナソニックホームズは、戸建て、アパートともに戸数が減少したものの、総数1万985戸で4位に。ミサワホームは、戸建て、マンションが減少したものの、総販売戸数1万640戸と1万戸台に踏みとどまった。住友林業が、総数9217戸で続く。
営業力の高さ際立つ
営業人員は、公表する9社中5社が増加し、4社が減少した。なかでも、大和ハウス工業は106人、積水ハウスも83人増員するなど、営業力強化を継続中。営業人員1人あたり戸数は、旭化成ホームズが13・5戸で首位、2位の積水ハウスは11・4戸と2ケタ台をキープした。数値を公表する他社が5戸台とするなか、上位2社の営業力の高さが際立っている。
売上高の順位については、1位大和ハウス工業、2位積水ハウス、3位旭化成ホームズ、4位積水化学工業住宅カンパニー、5位住友林業住宅事業、6位ミサワホーム、7位パナソニックホームズ、8位三井ホーム、9位トヨタホーム、10位サンヨーホームズ、11位ヤマダ・エスバイエルホームとなった。