住宅金融支援機構がまとめた住宅ローンの新規貸出額と貸出残高によると、2010年度の個人向け住宅ローンの新規貸出額は、前年度比1・9%増の19兆7855億円と2年ぶりの増加に転じた。
09年度に住宅着工が80万戸割れとなったが、10年度には約82万戸に回復したことがプラスに転じた大きな要因。業態別のシェアをみると、国内銀行が67・5%と前年度より7・6ポイント低下した一方、住宅金融支援機構のフラット35は、買取型で14・4%と9・9ポイントもシェアを伸ばし、金額も3倍近くに膨らんだ。伸びた要因は、省エネやバリアフリーなど一定の住宅に対する融資を10年間、1%金利を下げる「フラット35S」の浸透があげられる。
2011年9月1日付け7面から記事の一部を抜粋