子どもたちが将来就く仕事を考えるきっかけに――。
朝日新聞社・朝日学生新聞社が発行する小・中学生向けキャリア教育教材「おしごと年鑑」に、複数の大手住設・建材メーカーが協賛し情報提供を続けている。
同年鑑は2016年の刊行で累計発行部数は43万部、毎年、全国のほぼ全ての小・中学校3万校に寄贈されている。内容は子どもたちにとっての身近な疑問に各企業が図版やイラストを交えわかりやすく回答するというもの。
最新の25年版には住宅業界としてタカラスタンダード(大阪市城東区、小森大社長)、LIXIL(東京都品川区、瀬戸欣哉社長)、リンナイ(愛知県名古屋市、内藤弘康社長)の3社が協賛・情報提供を行っている。
「おしごと年鑑」は6月、最新の2025年版が発行された。25年版には協賛した115の企業・団体が、それぞれ見開き2ページで疑問に答える形で自社や商品が社会で果たしている役割などのアピールを行っており、電子ブック版を利用すると無料で閲覧できる。
おしごと年鑑が教材として利用されるキャリア教育とは、志望先への就職がかなわない、もしくは、職業・職場とのミスマッチから就職しても短期で離職してしまう若年層の存在などを背景に、社会には職業の選択肢が幅広くあることを子どもたちに提示し、自分の適性も考慮してどのような職業に就いたらよいかを、子どものころから考えてもらうきっかけにすることを目的としている。