早ければ今秋にも導入を目指す既存住宅の改修部位の省エネ性能表示ルールについて、国土交通省は、主な表示項目は「窓」「給湯器」とし、省エネ基準に適合していることを基本とすることなどを提案している。
表示対象の窓については、リビング、ダイニングは必須とし、寝室などほかの部屋も改修していれば、表示できることにする。
給湯器の表示対象は、エコフィール、エコジョーズ、ヒートポンプ給湯機(エコキュート)、ハイブリッド給湯機、家庭用燃料電池(エネファーム)を提案した。躯体やドアの断熱、また空調や太陽光発電・太陽熱利用設備なども、部位ごとに性能要件を定める方針。新築住宅の販売・賃貸時の表示(告示ラベル)制度もあることから、消費者にとっても事業者にとってもわかりやすいルールづくりを目指す。
「建築物の販売・賃貸時の省エネ性能表示制度に関する検討会」の会合で、既存住宅を改修した際に利用するラベルについて議論された。告示ラベル導入の4月以降に建築した住宅には使用できないようにし、改修の場合でも省エネ性能がわかる場合には、新築時と同様に告示ラベルを用いることを推奨する。また4月以降に新築した住宅を改修する場合は、告示ラベルを再発行する。