タカラスタンダード(大阪市城東区)は3月29日、1日付で代表取締役社長に就く小森大取締役常務執行役員東京支社長の新社長就任会見を行った。
会見で小森新社長は事前に報道各社から出された質問に回答したのち質疑応答で個別質問に答えた。小森新社長は今年度始める新しい中期経営計画の大テーマを「変革への再挑戦」と言及、その実践における社長としての役割を「決断し前に進めること」と述べた。会見における報道各社の主な質問と小森新社長の回答の概要は次の通り。
――自社をどのような組織にしたいか。また、社長として早急に取り組まなければいけない事案は何か。
小森 組織に関しては、決めたことをしっかりとやりきる組織をつくり上げていきたい。セクショナリズムでは全体の達成ができない。全員がスピード感を持ちゴールを目指して進む強い組織をつくっていきたい。
コロナの3年間もそうだったが、(業界を巡る環境が)すごい勢いで変化しているので、この変化に対応できるような組織に変革させていく。(変化への対応が)ワンテイク遅れるような本社になってはいけないので、前線にいた自分が選ばれたのではないかと思っている。特に東京はスピードが速い。それを敏感に感じてきた。
この月末(会見時点)で現在の中期経営計画が終わる。売上げは十二分な成果を出せたが、残念ながら収益、利益面が課題なので、収益力を次の3年で上げていく。ここが自分の最大のミッションだと思っている。
それを実現するには、一般的なDXはデジタルの方ばかりに目が行きがちだが、自分は(本当に)大事なのはX、いわゆる「変える」という部分だと思っている。その部分で構造改革を前に進めて行くことで収益力を上げていきたい。