
積水化学工業住宅カンパニーは24日、東京都内で記者懇談会を開催し、1日付で住宅事業のトップに就任した神吉利幸同カンパニープレジデントが「住宅事業50周年となる2021年までに、まちづくり事業を、新築、リフォームに次ぐ3本目の事業として立ち上げたい」との展望を示した。
また、10年後には「現状で売上高約5千億円の業容を倍増させて、1兆円企業に成長させたい」と話した。主力の新築戸建住宅事業は、「できるだけ近い時期に、シェアナンバーワンを獲得する。その手応えは感じている」と決意を述べた。
積水化学工業住宅カンパニーが24日に開催した記者懇談会での神吉利幸プレジデントの発言要旨は次の通り。
住宅事業の今後のビジョンについて、大きく2つの事をお伝えしたい。
まずは、2020年代までの約10年間で、セキスイハイム(住宅)事業の業容倍増として、売上高1兆円の企業に成長させたい。
業容倍増に向けては、(1)新築とリフォームの確実な成長(2)新事業の柱を創出して売上のトップラインを上げる――の2つのテーマがある。その前に、住宅事業の歩みを簡単に紹介する。
当社は、1971年に新築事業1本でスタートした。90年代初頭には戸建住宅でトップになるなど、順調に成長してきた。2000年代に入り、多少苦しい時期もあったが、その頃にリフォーム事業が立ち上がり、新築とリフォームをコア事業に、これまで成長を続けてきた。その結果、住宅カンパニーの売上高は、5千億円を狙えるまでに拡大した。(2018年3月期売上高は4978億円、19年3月期売上高計画は5140億円)