戸建住宅大手が木造・木質化で新成長戦略

三井ホーム、医療・福祉や文教施設に

三井ホームは、医療・福祉施設や文教施設、公共施設、商業施設等、施設系建築の総称を「with wood(ウィズウッド)」に統一。大規模木造建築技術に加え、環境に優しく、低コスト・短工期、減価償却期間が短く税法上有利な点等を効果的に訴求し、受注拡大を図る。

同社が、防火地域での施設系建築物の足がかりとしたのが、10年に完成した柏の葉アーバンデザインセンター(UDCK)。枠組材をトラス構造で補強したツーバイフォー工法を採用し、壁面間隔15メートル以上の大空間を低コストで実現した。

UDCK後、一般の有料老人ホームや特別養護老人ホームをはじめとする大型施設、コンビニエンスストアなど住宅以外の分野での取り組みを強めてきた。その一つが、介護付き有料老人ホーム「グランダ杉並方南町」(東京都杉並区)となる。

アルミ箔を挟んだ2枚貼りの石膏ボードや耐火モルタル外壁で、1時間耐火性能を確保。「外部への延焼も外部からの『もらい火』も防げる」(同社)という。ツーバィフォー耐火構造で東京23区初の物件とした。

地産地消にも取り組む。14年8月の「明燈幼稚園」(千葉県富津市)建替事業で、林野庁の「森林整備加速化・林業再生基金事業」に採択されている。室内は、地域材の活用拡大や木材の効果・効用による園児の健康維持増進を考え、ヒノキの縁甲板や杉羽目板を貼り木質感溢れる空間で構成。屋外と屋内の中間領域となるペリメーターゾーンを配置し、光と温熱環境の調整機能も持たせた。

2015年01月01日付2面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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