YKKAPが6月に開設した「体感ショールーム」は利用者をBtoBのビルダーに設定し、10年振りにリニューアルしたものだ。以前はBtoC向けとして主に一般エンドユーザーの利用を想定した「ショールーム品川」を運用していた。
「ショールーム品川」の当時の主な利用のされ方は、カタログや書類上で既に決まった取り付け商品・施工製品の実物を、ビルダーが施主に最終確認として見せる場としての利用など。展示品の比較検討を契機に高額・ハイグレードだが値段に見合う以上の価値を持つ商品の紹介といった、同社・ビルダーの双方に価値をもたらす提案の工夫については十分とはいえない状態だった。
このため同社は、2020年を見据えZEHおよびゼロエネを満たしつつ室温の維持とムラが少ない快適で健康に暮らせる住宅の実現として、「窓を『樹脂窓』にすることがベスト」との同社の考えを形にするには、設計・施工の実務者であるビルダーに樹脂窓の性能を体感してもらうことが一番の早道と判断。それまでBtoCの作りとしていたショールームをBtoBの「体感ョールーム」へと改めた。
「体感ショールーム」の最大の目玉は『断熱効果体感ルーム』だ。同ルームはアルミ・複合・樹脂の各窓を取り付け新旧の省エネ基準をクリアしている室内で、冬季の室内環境に占める窓性能の重要性が肌身で感じとれる。