LIXIL住宅研究所、エネルギー自立可能な「レジリエンス仕様」で非常時のライフライン確保

標準化に当たってはGTSウォールパネル同様、面材とスタッドの間に粘弾性体を挟み込み制震機能を持たせるシステムとするため、木軸のみだった従来のセシボの構造体を、新たに「木軸+構造用面材」で耐力を確保する仕様へと改良した。

またLIXIL住研では東日本大震災後、公共インフラの破壊や計画停電により、大規模被災地外でも住生活に支障が出た点に着目した。

このため非常時からの回復力「レジリエンス(強靱性)」をコンセプトに13年10月、健康機能向上のほか、LPガスを燃料に給湯と発電を行う自立型コージェネレーションシステムと大容量LPガスバルクを採用したコンセプトハウス「レジリエンス住宅CH14」を建設。6月末にガスのコジェネシステム(発電量1キロワットと大容量LPガスバルク(容量150キログラム)をセットにした「レジリエンス仕様」(約200万円)を含む全商品対応で発売した。

4人家族が約1ヵ月

非常時は大容量ガスバルク残量100キログラム以上で4人家族が約1ヵ月、ガスコンロの使用と共に、ガス発電の自立運転で照明・テレビ・パソコン・冷蔵庫を使用できる。

LPガスは配線・配管による集団供給システムに依存する電力・都市ガスに対し、個別供給システムのため自己完結性が極めて高い。

日本LPガス協会はホームページで、東日本大震災の被災三県(岩手県、宮城県、福島県)のLPガス・都市ガス・電力の全面復旧時期について、LPガス4月21日、都市ガス5月3日、電力6月18日と紹介している。

2014年07月17日付4面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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