
国土交通省が発表した最新の建築着工統計調査によると、14年3月の新設住宅着工戸数は、同年2月までの18ヵ月連続増から減少に転じた。この減少傾向は、利用関係別の持ち家で鮮明となった。持ち家は2月、1%未満の減少となったが、翌3月には二ケタ減とマイナス幅を拡大させた。大手設備メーカーの経営トップは「新設住宅着工は4~6ヵ月後のキッチン・浴室の出荷台数に影響する」と警戒感を強めている。
キッチン・浴室の月別の出荷台数は、新設住宅着工戸数の月別の増減傾向が、ダイレクトに反映されることは少ない。
例えば、キッチンの場合は、1、8月に落ち込み、年度末に向けて増加するという例年の推移に沿って増減する。そのため、新設住宅着工戸数の減少は、14年度のキッチン・浴室の総出荷数量に向かい風となってきそうだ。
キッチン・バス工業会の調査統計委員会は、業界市場動向を的確に把握するための統計調査を毎月実施し、分析した情報を同工業会の会員向けに発信している。入会方法などの詳細は同工業会ホームページ(http://www.kitchen-bath.jp/)へ。