そこで、住宅部品関連メーカーで組織する一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会(建産協)が立ち上げたのが「優良断熱材(EI)認証制度」。同制度は、メーカーの生産体制や品質監理体制などを審査し、建産協が『優良』と認めた断熱材に対して、性能値を示した認証(EI)マークの表示を認めるものだ。
性能表示の方法は、断熱材の厚さと熱伝導率を基に熱抵抗値を算出。消費者や住宅事業者は、熱抵抗値で素材や特徴が異なる他社製品などとの断熱性能の比較が、簡単にできるようになっている。
もう一つが開口部の断熱化だろう。窓まわりは、屋根や外壁などと比べて熱の通り道になりやすく、夏場は熱の7割が窓から室内に侵入する。そのため、夏場は窓まわりの日射熱が室内に侵入するのを防ぐことで、室内を涼しく保つとともに、エアコンなどの冷房機器の消費電力を抑えることができる。
日射遮蔽に効果のある建材は、Low─E(熱線反射)ガラスやカーテン、内付け・外付けブラインド、庇やシェード、オーニングなど、さまざまな種類がある。
使用する建材や設置する場所によって日射遮蔽効果は異なる。三協アルミ社や立川ブラインド工業、セイキ販売、LIXILなどの窓回り関連の大手住宅部品メーカーが、デザイン性や施工性の高い商品をラインアップしている。