
日本サッシ協会がまとめた2015年度の住宅用建材使用状況調査によると、新築戸建住宅着工における1戸あたりの窓枠の材質別構成比(サンプル調査)で「樹脂窓」と「複合窓」(サッシ部がアルミ+樹脂)を合わせた「高断熱窓」の割合が14年度比6・7ポイント増の51・0%となり、統計を取り始めて以来初めて「アルミ窓」の構成比を上回った。「アルミ窓」の15年度の構成比は同6・7ポイント減の49・0%。「高断熱窓」が「アルミ窓」を上回った理由は、住宅窓市場のシェアが2社合わせて8割を超えると推定される大手住設メーカーのLIXILとYKKAPなどが昨年度、2020年までにアルミ窓の出荷比率を出荷全体の2~3割に引き下げる計画に基づき、複合窓および樹脂窓の販売を本格化させたため。今年度以降もこの傾向は続き、国が省エネルギー基準適合義務化の実施と新築の半数をネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)とする計画の2020年に向け、年率5%前後の割合で「高断熱窓」が構成比を上げ続けるものと推測される。