注目の助成金(8)古き良き「町家」に移住で助成金

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「町家」とは、江戸時代、城下町や門前町などの都市に建てられた町人の住宅を指します。古き良き日本の町人文化に触れられると、国内外から多くの観光客が日本各地の町家を訪れています。特に、京都府京都市の「京町家」、石川県金沢市の「金澤町家」が有名です。

今回ご紹介する補助金がある奈良県奈良市の「奈良町町家」も、負けず劣らず著名な町家です。しかし、昨今は、若者の人口減少及び高齢化の影響で、古い町家の保存が難しくなり、むなしく取り壊される町家も少なくありません。

奈良町町家という歴史文化的価値の高い町並みが消失していくという危機的状況にあるのです。その為、奈良県奈良市では、市内の町家の保存・利活用及び町家への定住を促進するため、「奈良市町家バンク活用住宅支援補助金」を設立しました。

こちらは、「奈良市町家バンク」に登録されている町家の購入、改修及び荷物撤去にかかる経費の一部を補助するものです。

この補助金は(1)住宅購入費(2)改修費(3)荷物撤去費の3つに分かれています。

(1)は、町家バンクに登録された物件の購入の利用希望者が対象となり、補助率は2分の1、上限額は50万円、(2)は、町家バンクに登録された物件を改修する所有者または利用希望者が対象となり、補助率は2分の1、上限額は50万円、(3)は、町家バンクに登録された物件の荷物を撤去する所有者が対象となり、補助率は10分の10、上限額は20万円――。

ただし、補助金交付決定前に、町家の売買・改修等の契約、工事、荷物撤去作業をした場合、補助対象外となります。申請は、市の住宅課との事前相談が必要となります。

注目の助成金情報は次のページへ

2018年12月06日付2面に掲載
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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