旭化成ホームズ、2階建て邸宅第3弾「ラティウスGR」=勾配屋根で郊外ニーズに対応

旭化成ホームズ(東京都千代田区、川畑文俊社長)は、重量鉄骨・制震構造の2階建て邸宅商品「ラティウス」シリーズの第3弾「ラティウスGR」を4月28日に発売した。

奥行き2・7メートルの大屋根と約1・8メートルの深い軒、屋根スラブによる水平ラインを強調した外観が特徴。勾配天井により2階の天井高を最大5・1メートル確保し、ロフト空間を提案する。さらに独自システムの全館空調を採用し、快適かつ上質な空気環境を実現した。

新商品の投入で同社が市場開拓に力を入れる都市周辺部や郊外の大型物件の受注強化につなげる。

地震への強さと広い居住空間を両立

ラティウスシリーズは、同社創業50周年を記念して2022年4月に発売した新商品。ハイパワード制震ALC構造と重鉄制震・システムラーメン構造という異なる2種類の構造体を融合させた新躯体で、地震に対する強靭さと壁や柱の少ないダイナミックな居住空間を両立する。重鉄制震の2階建て邸宅という業界唯一の特徴を強みに、22年度は467棟の受注を獲得。同社戸建住宅の大型化をけん引している。

新モデルのラティウスGRは、顧客からの要望が高かった勾配屋根を採用した。ベランダの手すりや笠木、パラペットなどを薄く仕上げ、ノイズレスデザインの外観を追求している。

1階LDKの天井高を2560ミリとしながら、ラーメン構造と勾配天井により2階の天井高を最大5100ミリ、12・5畳の大空間(ロフティルーフ)を実現した。2階の高さを生かしたロフト空間も確保する。

インテリア仕様は、ラティウスシリーズ第2弾で投入した「ヴィラスタイル」にも対応する。ウォールナットを基調とした落ち着きのあるインテリアで、空間とインテリアが生み出す落ち着きのある空気感を提供する。

全館空調システムを搭載

同商品は、独自の全館空調「ロングライフ全館空調」を搭載した。同システムは、全館暖冷房システムと熱交換型ロングライフ・エコ換気システム、住環境シミュレーソンシステム(ARIOS)で構成する独自の空調システムで住宅内の空気環境を整える。各フロアに1台のエアコンを設置。専用の機械室や全館空調で一般的に使用するダクトは不要。チャンバースペースを経由して各居室を空調する。ARIOSは、同社独自の住環境シミュレーションシステムで、敷地条件から日当たりや風通しなどを科学的に検証し、1邸ごとに適切な遮熱・採光を行う。

外構計画にもこだわり

外構計画では、同社が2007年から静岡県富士市で実施してきた生物多様性保全の取り組み「あさひ・いのちの森」で得た知見を活用。中高木や低木、地被類など階層の違う樹木を組み合わせることで、多様な生き物が訪れる豊かな緑地を街並みのなかに形成。他の緑地とつながるエコロジカルネットワークの形成を促す。

坪単価は1坪あたり100万円から。23年度の年間受注目標は300棟に設定した。

2023年05月23日付2面から抜粋
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2018年12月25日 住宅産業新聞社 編集部

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