2017年03月30日 |

大和ハウス工業は、戸建分譲事業において3階建ての展開を強化する。3階建て分譲戸建住宅は、東京都豊島区で11戸、埼玉県さいたま市浦和区で3戸を供給しているほか、神奈川県横浜市大倉山と東京都文京区小石川において各2戸を準備している。大規模な分譲戸建ての土地取得は、競合が激しくなっており、首都圏における同社の分譲用土地取得の約8割が競争入札となっている。また、大型用地の供給源だった都市再生機構からの供給が今後は期待できず、学校や工場跡地などが主流となっていることから、100区画を超える大型分譲用地の仕入れが困難になりつつある。そのため「今後、小規模開発が必然的に増えてくる」(本間営業統括部分譲住宅グループ部長)とみており、ニーズが見込める首都圏において小規模な分譲戸建てを強化するとともに、全国の駅近など条件が良い立地で3階建て戸建分譲を展開する意向を示した。ただ、大手ハウスメーカーとして住宅の質は担保し、「建物の良さをアピールする」(同)方針だ。