2015年07月10日 |
積水ハウスグループと大和ハウスリフォームは、ネット通販大手のアマゾンによる定額パッケージ型小規模リフォームに進出した。積水ハウスグループの狙いは明確だ。リフォームはリピーターが多い。小規模リフォーム顧客との接点を広げ、将来の中・大規模リフォームへの橋頭堡(きょうとうほ)とすることで、「全体のリフォーム事業を拡大していこうと考えている」(阿部俊則積水ハウス社長兼COO)。建設業法の規制が及ばない小規模リフォームは、悪質リフォーム問題が横行し、一般ユーザーの不安が大きい。
大和ハウスリフォームの杉浦純一社長は「消極的になっているお客様に対し、価格やサービス内容に透明性を持たせ、簡単に商品やサービスを選べ、購入ができる利点がある」とアマゾンへの出店メリットを強調した。クローズド構法であるプレハブにおいては既存顧客に対するリフォームが中心だが、アマゾンという巨大なネット販売チャネルを前に、大手ハウスメーカーのリフォーム事業も新たな局面を迎えることになった。