高級マンション並みのクオリティ
積水ハウスのベレオ・プラスは、重量鉄骨によるオリジナル「βシステム構法」を採用した、4階建てが可能な複合型多目的マンション。梁勝ちラーメン構造の特性を生かし、自宅や賃貸住宅、店舗など多様な用途に対応できるフレキシブルさが特徴だ。高級感のあるエントランスや高遮音床、空気環境に配慮した「エアキス」仕様など、高級マンション並みのクオリティを確保した。
ベレオ・プラスで採用しているβシステム構法は、梁勝ちラーメン構造で住宅ながら高さ60メートルの高層ビルと同じ耐震基準の設計が可能。H形鋼の柱と梁をハイテンションボルトで接合するとともに、鉄筋コンクリート造の基礎が大地震発生時の安全を確保する。
通し柱が不要で各階の柱の位置が移動できるため、各階の間取りや窓位置の自由度が高く、最大8メートルの大スパン設計が行える。コーナーに必要な柱も動かせるので、開放的なコーナーサッシの設置も可能となっている。
最長1・75メートルのオーバーハング(下階より上階が張り出した構造)が可能。駐車スペースの上を居室にするなど、敷地の有効活用が図れる。主要な構造部材には、自動車にも使われるカチオン電着や樹脂塗装など2種の防錆処理を実施した。